はじめての常任委員会
一般質問は25日で終わり、26日は8つの常任委員会が朝10時から開かれた。私は今年度は県土整備常任委員会に所属する。11名の委員が半円状に座り、最前列中央の古川部長以下数十名の職員と向き合う。席についてみるとマイクが置いてある。録音が容易にできることから議事録の逐一筆記も簡単に導入できることになる。
6月5日に「県議会改革についての申し入れ」を県議会議長あて行なったが、そこでは委員会改革として、
① 委員会の議事録を逐一筆記とすること
② 付託案件中心ではなく所管事務調査も充実させること
③ 執行機関の説明に頼るのではなく、独自の審査機関として請願者や専門家など参考人による意見陳述や現地調査などによる多面的な審査を行なうこと。
④ 議員相互の討論を通じて合意形成を図ること。
の4点を挙げた。
それに加えて、職員の出席者を課長級以上に限定すれば、他の職員は通常業務を遂行できる。
●「北千葉道路」契約議案に反対~4つの説明責任が果たされていない
さて、今回の「付託案件」は、議案が5件、請願が1件だった。この内、議案の一つ「一般国道464号 北千葉道路」(PDF)(事業費約60億円)の工事契約(約11億円)に反対した。一般に工事契約の場合、・契約金額の妥当性、・入札の公正性、・品質の保障、・自然や生活環境への配慮、などについて県は県民に説明責任を果たす義務があると思う。それを質したところ、契約相手が成田高速鉄道アクセス(株)であり、そこから施工者に発注されるので県としては詳細は把握していないという答弁だった。もともと工事そのものの必要性が問われ、県立自然公園で希少鳥類生息地の一部を横断することから、自然環境面でも環境影響評価段階で疑問符がつけられた経緯もある。これでは賛成する訳にはいかない。
●アクアライン大幅値下げ社会実験の請願には、釘を刺して賛成
請願の1件は「東京湾アクアラインでの本年度中に大幅な値下げによる社会実験を行なうことを求めることについて」で、アクアラインの通行料金について大幅な値下げを獲得するため、国が道路特定財源を投入して今年度中に大幅に値下げ(普通車800円、大型車2000円)での社会実験を行なうことを国及び県に要請するものである。
都心渋滞の緩和につながることから賛成はしたが、費用便益の面からはペイしないアクアラインのずさんな計画を厳しく総括しないまま、道路特定財源の活用で東京湾口道路などの建設に道を開くものとなっては困る。そのこととあわせ、地域経済面でストロー効果が加速しマイナス面が拡大する可能性もありうること、そもそも大型開発(アクアラインや上総アカデミアなど)に過度に依存した地域振興の有り方に問題があることを指摘した。
●再度、酒々井IC計画を問う
委員会の会議次第には「その他」という項目が有り、ここでは県土整備に関わるものであれば何でも質問し意見や要望が出せることになっている。少数会派がこの時とばかり一問一答方式で質問を浴びせかけるので、自民党委員は快く思っていないようだが、利用しない手はない。
私は酒々井インターチェンジ(IC)計画、三番瀬(第二湾岸ルート)、羽田再拡張に係る土砂運搬について質したが、酒々井IC計画では以下の4点を取り上げた。
① ICの構造変更に伴い増えたコストは20億円を超えた場合もすべて確実に都市再生機構(UR)が負担することが定められているのか?
② 県は、当初の15000台のアウトレットが来なくても、URが構造変更に伴い増えるコストを負担するなら事業者の進出がハッキリしなくとも構造変更したままICをつくる方針なのか?
③ 6月15日付けでURとの間で締結された細目協定書について、協定締結までの経過は? 15日以降も締結の事実が19日夕、我々が察知するまで隠されていたことは質問作成過程における信義則に反することを認識しているか?
④ 計画を撤退したWDJはペーパーカンパニーに等しい会社である。協定当事者としてUR側の妥当性を検証する責務が、県民に説明責任を果たす上で求められるが、そのことを認識しているか?
県は答弁で、協定相手はURでありURのみを相手にすること、20億円を超えた場合は細目協定書では協議して清算するとなっているとした。つまり構造変更に伴う増分すべてをURが負担することにはなってはいないということになる。
