東京高裁も「差し止め」認める 県は直ちに富津の産廃処分場の設置許可を取り消せ
● 廃棄物処理法の不備と安定型最終処分場に有害物混入の不可避が明らかに
28日、富津市田倉に計画されている安定型最終処分場の建設をめぐる控訴審判決で東京高裁は原告住民の訴えを認め、一審に続き建設差し止めを支持した。
28日夕に千葉県弁護士会館で開かれた原告及び弁護団による記者会見を傍聴した。弁護団は、判決について「仮に廃棄物処理法で規定する許可条件を満たしていても安定5品目とその他を区別することはできず有害物質の混入は不可避であり地下水の汚染の危険性があることを認め、住民の地下水を飲む権利と対比して判断したものだ」「高裁段階で全国で初めて安定型処分場の危険性を認めたもので廃棄物処理法の改正を迫る大きな意味を持つものだ。安定型処分場は廃止すべきだ」と語った。
建設計画が持ち上がった20年前からずっと闘ってきた原告の方々は、「県はすみやかに設置許可を取り消してもらいたい」「当時生まれた子供が20歳になった。生まれ育った故郷の自然を子供たちに伝えていきたい。裁判でしか生活権が守れない」「これ以上住民を苦しめる計画がないようにしてもらいたい」「今後、家の近くに許可しないようにしてもらいたい」などと話した。
県は直ちに富津の産廃処分場の設置許可を取り消すとともに、少なくとも今後の安定型最終処分場の設置は凍結とし、水源地等への立地規制を制度化すべきである。環境アセス条例、景観条例、水源地保護条例、など駆使すれば困難ではないと思う。ここでも堂本知事の根本姿勢が試される。
● 大木戸町残土処分場を再視察
29日午前は、緑区大木戸町の残土処分場を残土産廃ネットちばの藤原代表、井村事務局長、地元の方の総勢7名で視察した。私は8月22日に福谷章子市議と視察したので2度目だ。その感想は8月23日のブログに記した。
3ヶ月前と比較すると残土の山が高くなったこと、表面を覆う灰色と言うより黒い土壌改良剤が目立つことだった。今年3月に許可された63000立方メートルに加えて、6月には50000立方メートルの追加の申請がされ、その分が「先行」しているとのことだった。
建設現場が少ないとかで1日約50台のダンプが出入りするとのことだが、それでも視察中の40分程度の間にもひっきりなしにダンプの出入りがある。
今後の検討確認事項として
・土壌改良剤の品質と行政による確認の実態
・同行した市の担当者の話では週に1~2回パトロールしているというが、許可前にもかかわらず残土搬入が「先行」する実態が見られることから、市のパトロールの実態
などが挙げられる。