千葉県「遺伝子組換え作物の栽培に関する指針(仮称)」策定作業はどうなっているのか?~北海道調査で明らかになった農水省指針の隔離距離の非科学性
● 道路特定財源を10年間維持する「道路整備財源特例法改正案」をそのままに、一般財源化を言うのはペテンだ~問責決議案の参院提出を
27日の衆議院山口補選結果で有権者は、後期高齢者医療制度、道路特定財源・暫定税率に「ノー」を示した。出口調査では「投票で何を重視したのか」の問いに「福祉、医療」がトップの25%だったと報じられている。(4月28日「毎日新聞」)
この選挙結果から導き出されるのは2つの選択肢である。一つはこれらの制度を抜本的に見直すか、もう一つはそれをせずにあくまでも強行しようとするならば衆院解散で民意を問うしかない。
しかし、28日、福田首相は公明党の太田代表と協議した結果、ガソリン税の暫定税率を復活させる租税特別措置法改正案を30日に衆院で再可決、道路特定財源を10年間維持する道路整備財源特例法改正案を5月12日にも再可決に踏み切る方針を確認したという。(4月29日同) これでは「09年度から一般財源化」するという首相方針に反するし、そもそも一般財源化する意味もない。郵政選挙でかすめとった多数派による某国顔負けのファッショ政治が継続している。
問責決議案の参院提出とともに、世論も衆院解散総選挙を声を大にして叫ぶ時だ。
● 遺伝子汚染 予想以上の広範囲な交雑
28日午前は、県立磯辺高校の部活動中の事故などについて県教育庁体育課よりヒアリング、午後は県ネット代理人会議の後、大野博美県議が設定した「遺伝子組換え作物の栽培に関する指針(仮称)」策定の進捗状況、今後の予定について県安全農業推進課からのヒアリングに同席する。第5回検討委員会で意見がまとまらなかったので、「科学的なものと、消費者の不安」に基づくものを両論併記することで報告書内容のまとめ作業をしているとのこと。
「学者専門家」委員の主張を「科学的」、市民委員の主張を「消費者の不安」とあからさまに決め付ける考えに呆れる。過去の公害事件で御用学者の犯罪的役割が裁かれてこなかったことも背景にあるのだろう。
ところで、北海道食の安全・安心委員会の専門部会「遺伝子組換え作物交雑等防止部会」の平成19年度第2回部会内容が北海道庁のHP(ここから)「交雑試験」の調査結果が公表されている。これにより農水省指針の隔離距離の「非科学性」とともに北海道指針でも十分でないことが明らかにされた。市民バイオテクノロジー情報室の最新号(80号)に、要領よくまとめられているので以下に紹介する。
・交雑試験結果
作物 隔離距離(㍍) 交雑率
イネ 150 0.076
300 0.023
450 0.006
600 0.028
大豆 10 0.003
20 0.003
45~ 確認されず
トウモロコシ 250 0.0338
600 0.0067
850 0.0028
1200 0.0015
テンサイ 80 1.44
210 0.53
580 0.10
990 0.12
・隔離距離
作物 北海道の条例 農水省指針
(㍍以上) (㍍以上)
イネ 300 30
大豆 20 10
トウモロコシ 1200 600
ナタネ 1200 600
テンサイ 2000 -