まつろわぬ人々とともに
毎年6月の土日は、市民活動組織の定期総会や○周年記念の集いが集中する。
27日は都内で開かれた「バイオハザード予防市民センター」定期総会とシンポジウム「バイオ施設をめぐる住民運動の現況と今後」に参加する。

総会では新年度方針の一つに「バイオ施設に『排気を出すな』と要求すべきか否かを検討する」が採択された。提案理由について新井秀雄代表幹事(元国立感染症研究所主任研究官、細菌学)は次のように述べた。「かつてはペスト菌も含めて封じ込めレベルP1とP2の間ぐらいの実験室で研究者自ら感染のリスクを負いながら実験を行っていたが、現在は研究者自らの安全を優先しバイオハザード対策キャビネットを使用して排気を外部に放出している。旧ソ連スベルドロフスクでおきた炭疽菌流出事故はHEPAフィルタ装着ミスといわれている。外部に排気を放出する限りこうしたリスクはなくならない。実験排気を外部に出さず室内に循環させることはP2実験室でも行われており、それでも危険というならば研究者は防護服を着用すればよい。」
今まで外部に排気することを前提に施設の安全性を検討してきたが、言われてみれば確かにその通りである。
シンポジウムでは、武田薬品工業新研究所建設地(神奈川県藤沢市・鎌倉市)(http://www.shounan.biz/)、国立感染症研究所武蔵村山庁舎(武蔵村山市)、国立医薬品食品衛生研究所計画地(府中市)(http://hmw.or.jp/~eiseikenmondai/)の地域で活動する方々からの緊迫の報告を聴く。20数年のバイオ施設に安全性確保を求める国内の紛争から、国・自治体・企業はそれほど多くを学んではいないようだが、地域住民は確実にその成果を踏まえた取り組みをしていることを感じる。
28日は「とけ・九条の会」創立3周年記念「集会とコンサート」が開かれ、雨が降る中を会場一杯の50名の方が参加した。第1部では伊藤章夫さんによる「千葉大空襲のお話」、第2部は「ピアノと朗読のコラボ・ライブ」で、朗読は岩本昌子さん、ピアノは高橋聡さんだ。首題は「まつろわぬ人々へ」、演目は加藤周一の「羊の歌」、ミヒャエル・エンデの「モモ」第6章「インチキで人をまるめこむ計算」と茨木のり子の詩である。
「モモ」の岩本さんと高橋さんの掛け合いが良く、時間貯蓄銀行に時間を騙し取られる場面では身につまされる思いがした。高橋さんは、04年に都内の小学校の入学式で都教委の「君が代」処分問題に触れ「このような押し付けから、本校が無縁である事、また、本校の子ども達が将来に渡っても、内心の自由を傷つけられるような事態にならない事を心から願います。」と述べたことによるPTA会長解任事件(http://satior.ld.infoseek.co.jp/keikoku.html)で知られる方でもある。



