~居住政策、企業立地、文化行政、教育行政など
9月議会(9/25~10/22)では、私が一般質問の番だ。質問時間は30分なので、質問項目も限られる。今までの2年間で取り上げてきた項目について更に深めたいと思う。
そこで、2日~6日千葉を離れ、大阪府、大阪市、兵庫県、尼崎市の4自治体を訪問し、以下の項目についてお話を伺った(但し、自治体ごとに項目は異なる)。

8月5日午前訪問した尼崎市庁舎で企業立地課の岸本浩明課長よりお話を伺う。
・生存権としての居住権をベースとした住宅政策(住生活基本計画、住宅セーフティネット法の取り組み状況と今後の課題、民間住宅耐震改修への補助、若者への居住支援)の動向
・企業立地の現状と課題
・文化行政(博物館とオーケストラ)へのスタンス
・全国学力テスト検証改善委員会の報告・提言と改善状況
・スクール・セクハラへの組織的対応
・学校施設の整備状況と大規模改修計画等。
企業立地については千葉県議会ではとかく補助金額や工業団地造成などに関心が集中しがちである。尼崎市では松下プラズマディスプレイ工場の経済・雇用・税収効果、大阪府ではシャープ堺をはじめベイエリアの状況についてお話を伺った。シャープ堺への補助金等の交付をめぐっては住民監査請求も起こされているが、府の既存企業、中小企業対策が印象に残った。補助金以前に、産業基盤と歴史、人材、インフラ(電力、工業用水、輸送)、用地規模、稼動までのスピードとそれを可能にする体制が勝負のようだ。
自治体が財政支援する場合、地方交付税減少分も含めたトータルとしての税収効果、地域への雇用(条件面を含め)効果について住民への説明責任を果たす必要がありそうだ。
学力テストでは、おもわしくない結果に激怒した大阪府の橋下知事の「教育委員会には最悪だといたい。さんざん『大阪の教育は違う』と言っておきながら、このざまは何なんだ。抜本的に今までのやり方を改めてもらわないと困る」(「朝日」08年8月30日)の発言が有名だ。しかし、テスト結果が高かった秋田が力を入れてきた「家族・地域との連携」や「少人数指導」は大阪でも力を入れきたという。(「全国学力テスト」志水宏吉、岩波ブックレット) 学力テスト以前に大阪府は実態調査を独自に行い詳細に分析(H18年度「大阪府学力等実態調査報告書」)し、校区の社会経済的背景と学力との背景には密接的な関係があることを指摘している。(同、) そして「豊かな学びの創造のために~課題と改善の方向」をH19年3月に、「子どもの学びを育むために~課題と改善の方策」と「子ども笑顔が生まれる学校改善のためのガイドライン」をH20年2月に、「学びを創る10のアイデア」をH21年3月に作成し、現場に配慮したきめ細かな指針などを作成している。
スク-ル・セクハラへの取組では大阪府と大阪市の取組が参考になった。大阪市では教育委員会(セクシャル・ハラスメント防止委員会)への被害者からの相談のルートは3つ(サポートルーム、学校、教育委員会セクハラ相談窓口)あり、教育委員会をサポートするものとして臨床心理士・弁護士・精神科医等の専門家チームで構成されるセクハラ救済システムがある。被害者の保護・救済を第一義とすることが基本姿勢だ。浦安のセクハラ事件から千葉県教委や浦安市教委はしっかりその教訓を学び、再発防止と被害者救済の仕組みを整備してもらいたい。
オーケストラでは大阪府のセンチュリー交響楽団、兵庫県の兵庫芸術文化センター管弦楽団についてお話を伺った。財団の理事が熱意をもって陣頭指揮で頑張っているように見えるが、2.8億円も府の補助が削られるセンチュリー交響楽団の今後については予断を許さないようだ。まず自治体トップの文化への理解度が問われるようだ。それにしても当人の力量度外視で数年交代の派遣人事でお茶を濁している千葉県のような例は他にないのではないか。
● 8月6日の麻生首相の「核廃絶」をめぐる矛盾発言
64年前に米国が原爆を広島に投下した6日、広島市原爆死没者慰霊式・平和祈念式で麻生首相は、「日本は、被爆の苦しみを知る唯一の被爆国です。広島、長崎の悲劇を二度と繰り返さないためにも、国際平和の実現に向け、あらん限りの努力を傾けていかなければなりません。(中略)そして本日、私は、改めて日本が、今後も非核三原則を堅持し、核兵器の廃絶と恒久平和の実現に向けて、国際社会の先頭に立っていくことをお誓い申し上げます」とあいさつしたが、日本国憲法や4月のオバマ大統領のプラハでの発言には触れなかった。
そして、広島市内の記者会見で首相は、「核を持って攻撃しようという国が我々の隣の国にある。それに対して核で抑止をする力を持っているアメリカと日本は同盟を結んでいるという現実を踏まえる必要がある」「核が世界で一斉に同時になくなるというのは、通常では考えにくい」と述べた。(「毎日」8月7日朝刊)
日本政府と国民の多数が米国の「核の傘」を許しているからこそ、米国はヒロシマ、ナガサキの原爆投下責任を直視してこなかった。「日本が二重基準の核政策を清算し、本気で米国に迫る時にはじめて、国際社会は日本を支持する」(『核兵器廃絶に本気で取り組むために』浅井基文、「毎日」08年1月13日)のであり、国民的奮起で「日本政治自身が米国に政策転換を迫る大変換が必要」である。
秋葉忠利広島市長は6日の「広島平和宣言」で2020年までの核兵器廃絶を世界に呼びかけた。その思いは世界的評価が益々高まる日本国憲法に凝縮しているとした。
麻生首相及び「核の傘」を支持する国民は日本国憲法をしっかり学ばねばならない。